2018.10.23
前回の企画ではじめて使ってみた「Soundmap」は浮かんだ音楽のアイデアをスマホですぐに録音し、それらのサウンドメモを自由に組み合わせてつなげることが出来るという非常に便利な「音楽制作アプリ」「録音ツール」であるということがわかりました。
録音した音源同士を連続して再生できる機能はiPhoneのボイスメモツールにはない機能で、録音ツールとして画期的で便利ですね。
さあ、第2回となる今回は、第1回で作曲したノード(=サウンドメモ)をもっと増やしてつなげてみたいと思います!
ノードを増やすとは言ったものの、前回作成したノードは長調で明るく可愛らしいテイストでしたが、今回思いついたメロディは単調で暗く重々しい曲調です。おそらく前回のノードの続きとしては全く適していません。
しかし!これもひとつの貴重なアイデアです。
もしかしたら今後ノードがつながりフレーズが展開してゆく中で、今こそあのノードの出番だ!という時が来るかもしれませんので、とりあえず形に残しておきましょう。
おや?どうやらノードを長押しし、「ノード名」を押すとノードに名前が付けられるみたいです。
ひとまずこのノードは「暗い」と名付けて、画面端の方にそっと置いておきましょう。
そう、Soundmapではこのように、今後楽曲の一部として使用するかわからないけれども、とりあえず録音しておきたい…というアイデアも「とりあえず録音しておく」「とりあえず端の方に置いておく」といったことが可能なのです。
iPhoneのボイスメモツールでは、アイデアが増えてゆくにつれて録音したサウンドメモがどの楽曲のどの部分として使用したいものなのか、ひと目でわかるよう管理するのが難しくなってきてしまい、いちいち聴いて確認するのが面倒…ということもあるかと思います。
しかし!Soundmapを使えば、楽曲ごとにプロジェクトを分けられるだけでなく、マップを使って自由にサウンドメモを移動させて配置することができるので、
そのサウンドメモが楽曲のどの位置に組み込みたいアイデアなのか、また使用することが確定しているのかしていないのか、などの情報がひと目でわかるのです。
また、この機能を使用してノード名を楽器名や曲調、イントロやサビなどの部分名に変更すれば、ノードの特徴がひと目でわかるようになり、よりノードを管理しやすくなりそうですね。
さあどんどんノードを増やしていきましょう。
さて、思いつくがままにアイデアを録音しノードをどんどん増やしてしまいましたが、次はノードをつなげてみて楽曲の流れをイメージしたくなってきました。
それではノードを整理して聴き比べてみたいと思います。
浮かんだアイデアを次々に保存していった結果、ノード2に続くメロディとなるメロディの候補が5つも出来てしまいました。
とりあえず全パターン聴き比べてしてみるため、5つのアイデアをノード2とつなげてみます。
ところでこれは一体何でしょうか? 謎のフラグマークがノード7にのみ表示されています。
ひとまずフラグのことは置いておいて、上から順番に聴いてみましょう。
まずはノード3をタップして再生ボタンを押し、ノード2からノード3への流れを確認してみます
…おや?ノード2はノード3ではなくノード7へとつながり連続再生されました。
どうやらこのフラグを持ったノードが優先され、前のノードと連続して再生されるようです。
作り手としては先に録音したノード3から順番に再生し聴き比べてゆきたいですね。どうすればよいのでしょうか?
様々な方法でノードをさわって試してみたところ、どうやら優先させたいノードをタップして、そのまま上にスライドさせると、フラグマークが表示されます。
iPhoneのボイスメモツールを使って作成したボイスメモ同士のつながりを聴き比べしようとすると連続再生ができない上に、ひとつめのボイスメモを再生したあとに、いくつものボイスメモが並んでいる中からつなげたいボイスメモを探す手間がある為、余計にイメージが湧きにくくなってしまいます。
しかしSoundmapを使えば画面上の簡単な操作で、ひとつのノードからつながる複数のノードのパターンを簡単に試すことが出来るのですね。
全パターン聴き比べて悩んだ結果、今回は「ノード5」を採用することにしました。
しかし、あるときふと「やっぱりあのノードにしておけばよかった…」なんてことになるかもしれないので、すぐに変更できるよう選ばれなかったノードも全て、ノード2につないだままにしておきましょう。
ところで、ノードを自由に動かしてつなげることができるということがわかったものの、ノードとノードの間に不自然な間ができてしまっていることで、いまいちフレーズをイメージしにくいな…という悩みが出てきました。
その悩みは次回解決してみましょう。
さて、いかがでしたでしょうか? 今回は「Soundmap」の名の通り、ノードをつなげてマップを作るという作業にチャレンジしてみましたが、使えば使うほどに新たな機能が発見できて、どんどん楽しくなってきました。
次回は今回つなげたノードをより自然につなげるために「カット機能」「クロスフェード機能」を使った編集にチャレンジしてみたいと思います。
第1回コラム「はじめてのSoundmap」はこちら
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