ハイレゾ音源の容量ってどのくらい? 管理方法もご紹介

2018.10.09

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従来のCDを超える情報量を有するハイレゾ音源。

データサイズが大きい分、立体感のある高音質な音を楽しめるのですが、問題は何曲ものハイレゾ音源を管理するとなると、必要とされるストレージの容量も膨大なものになっていくことです。

では、ハイレゾ音源の容量はどれくらいなのか、その管理方法も含めてご紹介します。

CDと比較してみるハイレゾ音源の容量とは

ハイレゾ音源の容量(ファイルサイズ)を知るには、音源のサンプリングレートとビット深度が重要な要素となります。

サンプリングレート(サンプリング周波数)とは、音声などのアナログデータをデジタル信号に変換する際の指標とされる数値です。

1秒間に情報の標本(サンプル)を何回計測したのかを表し、「Hz(ヘルツ)」で表されます。

サンプリングを44,100分の1秒ごとに実施すれば「44.1kHz」です。

一方のビット深度とは、1つ1つの分割したデータにどれだけの個数を記録しているかを示す数値です。

「bit(ビット)」で表されます。

サンプリングレートもビット深度も、数字が大きいほどより情報量が多い、つまり高解像度であることを意味します。

なお、1秒間あたりの音楽のデータ量のことはビットレートと呼ばれます。

ビットレートは、サンプリングレートとビット深度を掛けたもので、「bps」で表されます。

計算式は以下の通りです。

ビットレート(bps)=サンプリングレート(Hz)× ビット深度(bit) ×2

例えば、CD音源のビットレートとサンプリングレートは「44.1kHz/16bit」というのが一般的です。

いわゆる「CD音質」と呼ばれる音源は、ほとんどこの数字が基準となっています。

44.1kHz/16bit/の音源5分間分のファイルサイズは約50MBになります。

では、ハイレゾ音源の場合はどうでしょう。

ハイレゾ音源1曲(5分)あたりの容量は、以下のように音楽データのフォーマット形式によって異なります。

  • WAV :192kHz/24bit:5分あたりの容量は330MB
  • FLAC:192kHz/24bit:5分あたりの容量は200MB
  • ALAC:192kHz/24bit:5分あたりの容量は200MB

ここからわかるのは、ハイレゾ音源の容量はCD音源に比べて5分間の場合で約4~6倍にもなるということです。

大容量のハイレゾ楽曲を管理するための機器

仮に4分間のハイレゾ楽曲を5曲ダウンロードすると約700MBになります(96kHz/24bit WAVファイルの場合)。

10曲の場合は1400MB、つまり1GBをオーバーします。

となれば、それだけのデータ量を管理できる十分な容量のストレージを用意したいところです。

その有効な手段として考えられるのが、大容量ハードディスクを組み込んだNASを中心としたネットワークオーディオのシステムを構築する方法です。

例えば4TB(テラバイト)のハードディスクを用意できれば、ハイレゾ楽曲が2万曲程度収められます。

以下、NASとネットワークオーディオとはどのようなものなのかを説明します。

NAS

NASは「Network Attached Storage」の略で、ナスと読みます。

ネットワークに接続されたストレージ(記憶装置)という意味で、ネットワークハードディスク、ネットワーク対応HDDなどとも呼ばれます。

つまり、ネットワーク(LAN)に接続して利用する外付けハードディスクのことです。

USBなどでPC=パソコンと接続して利用する通常の外付けハードディスクは、基本的に1台のパソコンでしか利用できません。

しかしNASであればLANに参加している複数のデバイスで利用できます。

ハードディスクに保存したファイルを、例えば家庭内LANに参加している家族それぞれのパソコン、Wi-Fiでつながっているスマートフォン、リビングのテレビなどからも利用し、共有できます。

さらにインターネット経由で外出先からNAS内のデータにアクセスすることも可能です。

NASは家庭内では音楽データ、映像(動画・テレビの録画データ)、写真(画像)などを保存・共有するのによく使われています。

ネットワークオーディオ

ネットワークオーディオは、NASに音楽データを保存し、ネットワークに接続しているオーディオプレイヤーなどで再生するという新しいオーディオスタイルです。

ネットワークオーディオを活用することで得られる代表的なメリットを挙げてみましょう。

●1台のNASに楽曲を保存しておけば、同じネットワークに接続している複数の部屋の複数のオーディオシステムで曲を再生できる。

●1台のNASに膨大な数の曲を保存できるので、CDなどのディスクを保管しておく必要がない。

CDを聴くときに気になる回転音などもしない。

●ハードディスクの容量が十分であれば、すでに持っているCDからリッピングした音楽データ、音楽配信サイトからダウンロードして所有している音楽データ、同じく配信されているハイレゾ音源もすべてNASに保存して一元管理できる。

●スマホやタブレットにインストールしたアプリをリモコンのように使って音楽再生できる。

ジャケット画像や曲名を見ながら聴きたい曲を選べる他、プレイリストを作って連続再生することなども可能。

●外出先でもスマホなどからNASにアクセスして音楽が聴ける。

ただし、キャリアの通信回線を使いたくない(通信量を気にせずに音楽を聴きたい)のであれば、ワイヤレスカードリーダーを使うのが便利。

ワイヤレスカードリーダーは家の中でNAS代わりにも使うこともできる。

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まとめ

ハイレゾ音源を楽しむには余裕のある容量のストレージを用意することが第一のポイントです。

大容量のストレージを活かせるNASやネットワークオーディオという環境は容量を気にせずハイレゾ音源を楽しみたい方におすすめです。

また、ラディウスではハイレゾ音源の高音質を最大限に活かすためのイヤホンも販売しています。

お気に入りの音楽を、ラディウスのイヤホンでお楽しみください。