更新: 2023.09.27
iPhoneではiPhone 7以降、イヤホンジャックが廃止されました。
しかし、それ以前のモデルのiPhoneやAndroid端末を使っていて、イヤホンジャックと有線イヤホンを使っているという人も少なくありません。
今回はスマホのイヤホンジャックが故障したときの修理方法をご紹介します。
イヤホンジャックとはスマートフォンや音楽プレーヤーの本体に備えられている、イヤホンやヘッドホン端子を接続するための差込口です。
パソコン、ICレコーダー、テレビ、ゲーム機などでもよく見かけます。
イヤホンジャックには4.4mm、3.5mm、2.5mmの3種類があり、このうちスマホで使われているのはほとんどが3.5mmイヤホンジャックです。
3.5mmイヤホンジャックと対になる「3.5mmプラグ(ステレオミニプラグ)」は、19世紀に登場して普及した6.3mmの「標準プラグ」を小型化したものです。
標準プラグの方は今でもエレキギターをアンプに接続するために使用されているので、ギターを演奏する人にはおなじみでしょう。
ステレオにつなぐヘッドホンに使われていることもあります。
標準プラグは1878年に作られ、当初は古い電話交換機に使用されていました。
そして20世紀中頃に、トランジスタラジオ用の個人向けヘッドセットに使用するために3.5mmプラグとイヤホンジャックが作られます。
イヤホンジャックはこのように非常に古い歴史を持つ規格ですが、今も第一線で活躍しています。
ところが数年前、AppleはiPhoneからイヤホンジャックをなくすという決断をします。
2016年に発売されたiPhone 7で初めてイヤホンジャックが廃止され、2019年現在でも復活する様子はありません。
その間、3.5mmプラグを備えた有線イヤホンの代わりに普及してきたのがBluetoothのワイヤレスイヤホンです。
また、iPhoneで有線イヤホンを使いたいときは、ライトニング端子で接続するタイプのイヤホンも存在します。
さらに、Android端末でも最近はイヤホンジャック非搭載の製品が増えつつあります。
イヤホンジャックをめぐる状況は徐々に変わりつつありますが、現在も多くの人が有線イヤホンをスマホのイヤホンジャックに接続して使っているのも確かです。
そこでここからは、イヤホンジャックの故障が疑われるときの対処法を、原因別に説明していきます。
イヤホンに問題があって音が聴こえないときに考えられるのは、まずイヤホン側のコードの断線です。
イヤホンのコードをスマホに巻きつけたり、きつく縛ったりしてポケットにしまったりしていると、コード内の銅線がダメージを受けて断線が起きることがあります。
イヤホンジャックから外すときにコードを引っ張ってしまうのも断線の原因となります。
ほとんどの場合はイヤホンプラグ付近が断線します。
断線した場合は修理に出せば元通りになる可能性があります。
自己責任ですが、自分で直す人もいます。
イヤホンプラグを購入し、中の銅線とハンダ付けします。
これ以外には、まれにイヤホン端子とジャックの相性が悪いこともあります。
よく接触不良が起きて音が途切れるけれど、他のスマホで使うとなぜか普通に音が聴こえるといったケースです。
接点復活スプレーを使用すると接触不良が解消する場合もあるので、これも自己責任で試してみてください。
あるいは断線修理と同様に新しいプラグに付け替えれば直ることもあります。
イヤホンジャック側に問題がある場合、最も多いのはイヤホンジャックの穴の中に綿埃などが詰まっているケースです。
穴の中に懐中電灯などで光を当て、虫眼鏡で覗いてみると何かが詰まっている様子が見えるかもしれません。
中の綿埃が湿気などで固まってしまっていると取り出すのが難しく、なかなかやっかいです。
自分で汚れを取ろうとするとかえって綿埃などを穴の奥に押し込めてしまうことがあります。
それでも自己責任で挑戦するなら、歯間ブラシを使ってかき出すのが有効でしょう。
自信がなければ修理店で対処してもらえるかどうか相談してみましょう。
イヤホンにもイヤホンジャックにも問題がない場合、スマホの設定に原因があることも考えられます。
例えば単純なことですが、音量がOFFになっていたり、音量が下げられていたりすると音は聴こえてきません。
バックグラウンドで複数のアプリが立ち上がっていて、何らかの不具合が起きている可能性もあります。
ひとまず音楽再生アプリ以外のアプリを終了させましょう。
それでも音が出ないなら、一旦、スマホを再起動すると不具合が解消するかもしれません
iPhoneの場合、理由は定かではありませんが、Siriを起動すると音が出るようになることがあります。
「Hey Siri」と呼びかけるなどしてSiriを起動し、その後、ホームに戻って音楽を再生してみましょう。
イヤホンジャックに問題があることがわかっていて、上記の方法で直らない場合は、機種変更する以外にBluetoothイヤホンに変えてしまうという選択肢もあります。
Bluetoothイヤホンであればワイヤレスなのでイヤホンジャックは必要とせず、問題なく音が聴こえるようになるからです。
iPhone 7以前のiPhoneを使っていてイヤホンジャックが故障したという場合も、この機会にBluetoothイヤホンに変えてしまえば、今後新しいiPhoneを買ってもそのBluetoothイヤホンが使用できます。
逆に、通常の有線イヤホンを買ってしまうと、新しいiPhoneでは変換プラグなどを使用しないとそのイヤホンは使えません。
利便性でイヤホンを新調するならBluetoothのワイヤレスイヤホンを選ぶのが正解です。
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スマホの中ではイヤホンジャックは比較的トラブルが起きやすい箇所です。
イヤホンジャックの故障を疑ったときは、上記を参考に対応してみてください。