2019.10.23
音楽を聴くためのメディアがCDからデータに移り変わったさい、データを軽くするために[圧縮]という方法が考案され音楽は軽量なデータとなりました。
人の耳では聞き取りにくい音はカットされ大量の音楽を持ち運ぶことが可能となり、音楽の聴き方は大きく変化しました。
そんな中、音楽データでも高音質を求める音楽ファンに注目され広まったのが「ハイレゾ音源」です。
近年はハイレゾを再生できる様々なオーディオプレーヤやスマホアプリ、ヘッドホンアンプやイヤホンが発売され「ハイレゾ」は広く一般に知られるようになりました。
ハイレゾ音源のデータは一般的なイヤホンでももちろん聴くことはできますが、ハイレゾ音源を100%を楽しむには、やはりハイレゾ対応の機器やイヤホンを使用するのが理想的です。
ラディウスでは様々な種類のハイレゾ対応イヤホンを発売してきました。
その中で今回はラディウスのハイレゾ対応イヤホン「HP-TWF00」でCDとハイレゾ音源の聴き比べをしてみました。
それぞれの違いや魅力も詳しくご紹介しますので、ハイレゾイヤホンを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
ハイレゾ音源を聴き比べる前に、あらためて「ハイレゾとはなにか?」という基本的な部分の解説から始めてみたいと思います。
「ハイレゾ」というのは「ハイレゾリューションオーディオ(High Resolution Audio)」の略で、簡単にいうとCDよりも音の情報量が多い音源のことです。
例えば、スタジオで録音された音楽をCDに記録する場合、CDに保存できる音の情報量には上限があるため、一部のデータをカットして記録します。
一方、ハイレゾ音源は物理メディアに記録せずデータのまま扱うため、CDには記録しきれなかった音を再生することができるのです。
そもそも、デジタルの音源は原信号(アナログ音源)をデジタル化したものです。 この作業は「標本化」と「量子化」という行程で作成され、その値は「サンプリング周波数(Hz)」と「量子化ビット数(bit)」という単位で表されます。
「サンプリング周波数(Hz)」は音域の幅を決める「標本化」の単位です。
「標本化」は、原信号を一秒間の間に何回数値化したかで表されます。 CDの場合、1秒間に44.1kHz=44,100Hz、つまり44,100回のスピードで記録しているということになります。
ハイレゾ音源(96kH)の場合は1秒間に96kHz=96,000Hz、1秒間に96,000回のスピードでデータを集めていることになります。
「量子化ビット数(bit)」は音量の細かさに関係する単位です。
「量子化」とは音の大小の変化を数値化しており、CDの場合、原信号を16bit(2の16乗=65,536個)に分解して記録します。
ハイレゾ音源(24bit)の場合なら2の24乗=16,777,216個に分解して記録していることになります。
このbit数が低いと、小さい音はノイズとして処理されてしまいますが、ビット数があがるほど細部にわたるまできっちりと「音」として再現してくれます。
ハイレゾ音源はその二種類の数値からできており、数値が大きければ大きいほど原音に近い音になります。
CDの音よりハイクオリティのサウンドを楽しむことができるハイレゾ音源。
その魅力を味わいたい!という方には、ラディウスのハイゾレ対応イヤホン「HP-TWF00」をぜひ一度試していただきたいと思います。
HP-TWF00(ドブルベアンテリュール)は、ラディウスの人気シリーズ「ドブルベ」の中でもっとも新しいモデルです。
ドブルベシリーズと同じく2つの振動板を搭載していて、セラミックピエゾとチタンコーティングという2つの振動板が1になったDDM(デュアルダイアフラムマトリクス)方式を採用しています。
これにより、高音域から低音域まで、音の粒ひとつひとつが明確に表現され、厚みと奥行きのあるサウンドを楽しむことができます。
また、イヤーピースは安定した装着感が人気のディープマウントイヤーピースを標準装備。
耳の奥でしっかりとフィットして遮音性を高めてくれるため、ずしっと重みのある低音を味わえます。
リケーブルができるMMCX端子採用のケーブルはとてもしなやかで、ナイロン皮膜で丈夫なケーブルになっています。
どんな音楽のジャンルでもしっかりと表現することができるイヤホンです。
HP-TWF00の詳しい商品紹介ページはこちら
ラディウスのイヤホン「HP-TWF00」はハイレゾ対応のイヤホンですが、ハイレゾ音源以外の音源に使えないというわけではありません。
実際に、私もHP-TWF00でCDの音源を聞いてみたところ、イヤホンひとつで音楽の聴こえ方が大きく変わることを改めて実感することができました。
高音域と比べるとやや低音域が主張してくる感じがあって、アーティストによってはボーカル域が埋もれがちでしたが、ジャズやクラシックなどのインストルメント系は全体のバランスの良さが光っていたと思います。
次に、HP-TWF00を使ってハイレゾ音源の曲をいくつか聴いてみました。
先ほどのCD音源ではやや埋もれがちだったボーカルも、ハイゾレ音源ではぐっと迫力が増したというのが第一印象です。
低音部分は相変わらずはっきりと主張していますが、中音域、高音域とのバランスも絶妙で、ジャズナンバーに関しては天井の高いライブハウスで音楽を聴いているような臨場感を楽しむことができました。
音が上下左右に広がってしっかりと空間が作られている感じが、さすがハイレゾという感じです。
音の迫力や奥行、表現力というのはハイレゾかCDかによっても差が出ますが、どのイヤホンを使うのかによってもかなりの違いがあります。
ハイレゾ音源の魅力を充分に引き出して音楽を楽しみたいという方は、ぜひラディウスの「HP-TWF00」をお試しください。
[HP-TWF00]