2018.09.10
iPhoneで写真を撮ろうとしたり、アプリや音楽データをダウンロードしたりしようとすると、「ストレージの空き領域がありません」というダイアログが表示されることがあります。
これは内部ストレージが一杯になっていることを示すもので、この警告が出たら空き容量を増やすための操作をしなければなりません。
今回は、iPhoneのストレージ容量不足を解決する方法について解説します。
iPhoneのストレージ容量が現在どれくらい残っているかは、「設定」アプリから「一般」→「iPhoneストレージ」と進むと確認できます。
確認した結果、容量が残り少なくなっているときは、次のような空き容量を増やすための方法を試してみましょう。
ただし、データは削除すると復元が難しいので、PCや外部ストレージなどにバックアップを取るなどして、ご自身の責任で行うようにしてください。
LINEなどのメッセージアプリで送受信したメッセージが、意外に多くの容量を使っていることがあります。
テキストだけならそれほどでもありませんが、写真や動画、ボイスメッセージをよく送受信するという人は一度確認してみてください。
なお、LINEにはデータ削除の方法が複数用意されています。
「友だち」タブを開いて左上の歯車アイコンから設定を開き、「トーク」→「データの削除」と進むと写真、ボイスメッセージ、ファイルを一気に削除できます。
各トークルームに入って個別のメッセージや写真を削除したり、「設定」からトーク履歴を削除したりすることも可能です。
トーク内容を残しておきたい人はファイルにしてPCなどに保存しておきましょう。
SMS/MMSのメッセージは「メッセージ」アプリに送られてきます。iPhone同士のiMessageのやり取りも同じです。
こちらはイメージファイルや添付ファイルを個別に削除できます。
または相手ごとにチャットを削除する、設定でメッセージの保存期間を30日、1年、無期限から選ぶことも可能です。
インストールしたものの使用していないアプリは思いきって削除してしまいましょう。
「iOS 11」以降なら、設定アプリから「一般」→「iPhoneストレージ」と進むと、前回使用した日時を確認しながらアプリを削除できます。
また、非使用のアプリを自動で取り除く設定にすることも可能です。
画像は「写真」アプリを開いて、「アルバム」→「カメラロール」と進み、右上の「選択」をタップして複数の画像を選んで削除できます。
動画は「アルバム」→「ビデオ」と進んで同じように削除できます。
ただし、これだけではデータはストレージから完全に削除されません。
「アルバム」→「最近削除した項目」と進むと30日以内に削除したデータが一時保管されています。
完全削除は右上の選択をタップし、すべて削除を選択して実行します。
iPhoneのカメラにはHDRという機能が備わっています。
3枚の異なる露出の写真を撮影して合成し、最適な露出に調整された写真を残すというものですが、HDRが適用されるとデフォルトではカメラロールに2枚の写真が保存されます。
HDRを適用した写真のみ残すようにするには、設定から「カメラ」に進み、「(HDR)通常の写真を残す」をオフにします。
また「Live Photos」も容量を圧迫しがちです。
こちらはシャッターボタンを押す前後1.5秒ずつ、計3秒間の映像と音声が保存される機能で、通常の写真の2倍相当のデータ容量になるようです。
カメラアプリを立ち上げて画面上部の三重丸のようなアイコンをタップするとLive Photos機能をオフにできます。
Safariのキャッシュ(ページの読み込みを速くするために、一時的に保存しているデータ)は、設定から「Safari」に進み、「履歴とWebサイトデータを消去」をタップすれば消去できます。
PCやMacを持っている人は、音楽はパソコンをメインにして管理するのが便利です。
iTunesでストアから音楽を購入か、Apple Musicからダウンロード、またはCDから取り込んでパソコンのハードディスクに保存、プレイリストなどを作ってよく聴く音楽だけをiPhoneに送って同期させます。
こうすれば普段あまり聴かない音楽まですべてiPhoneに保存しておく必要がなくなります。
写真はiPhoneで撮影したものをパソコンに送って保存できます。
その場合はiTunesを使うのではなく、USBケーブルで接続してWindowsならエクスプローラー、Macなら「写真」アプリケーションや「iPhoto」アプリケーションを使って保存するのが簡単です。
iPhoneの設定アプリから「一般」→「iPhoneストレージ」と進んだ画面、もしくはパソコンとiPhoneを接続してiTunesで端末を開くと出てくる画面を見ると、ストレージの使用状況をグラフで確認できます。
このとき、「その他」という項目のデータが非常に多くなって、空き領域を圧迫していることがあります。
「その他」とはiOSやアプリが作業用に使用した一時ファイルなどが残っているもので、ほとんどが不要なデータです。
このデータは、まずiTunesでiPhoneのバックアップを作成し、その後、iPhoneを初期化して復元すると削除できます。
少し面倒ですが、「その他」が増えすぎているときには非常に有効です。
一旦、すべてのデータを削除するので、必ずバックアップを取ってから作業を進めてください。
これ以上削除するデータやアプリがない、パソコンでバックアップするのは面倒と感じる人は、外付けストレージを買うという選択肢もあります。
外付けストレージとはiPhoneと接続してデータを保存できる機器です。
メリットは、パソコンやクラウドを使わなくても手軽に画像、動画、音楽などのデータを保存可能で、他の人とのデータ共有も簡単にできることです。
さらにmicroSDを使うタイプのカードリーダータイプ製品なら保存容量をいくらでも自由に増やせます。
最近はワイヤレスのストレージも登場し、使い勝手の良さが向上しています。
特にハイレゾ音楽を楽しんでいたり、4K動画を撮っていたりして内部ストレージが足りないという人にとっては必携のアイテムです。
ラディウスの外付けストレージ
SUPER wireless microSD card reader
http://www.radius.co.jp/lp/wps11/
Lightningコネクタ搭載microSDカードリーダー
http://www.radius.co.jp/products/al-lmr11/
iPhoneの容量不足を解決するには、まずは不要なデータやアプリの削除などを試してみましょう。
それでも容量が足りない場合はパソコンを使うか、外部ストレージ(外付けストレージやクラウド)を活用するのがおすすめです。
容量不足に悩まされたくないという方はぜひ参考にしてみてください。