第3回 :「サウンドメモが自然につながる」

2018.10.30

Soundmap_サムネ_第3回

 

 

 

 

 

 

前回前々回とSoundmapの様々な機能を使ってみたところ、

GarageBandなどの本格的な音楽制作ソフトと比較して、Soundmapは誰でもアイデアを「気軽に」「簡単に」「すぐに」録音、編集できるアプリであると感じました。

 

しかし、iPhoneのボイスメモツールにはない連続再生や波形編集の機能が備わっているため、音源を録音して保存しておくための単なるツールというよりは作曲アプリ、波形編集アプリに近いようにも感じました。

 

つまり、楽曲制作をするにあたり、GarageBandを使いこなせる自信はないけれども、iPhoneのボイスメモツールじゃ物足りないしデータが増えてくると管理が大変で使いにくい…という方にとってSoundmapは便利で使いやすく丁度良いアプリではないでしょうか?

 

コラム3用3

 

 

ということで3回目となる今回も、ボイスメモツールには備わっていないSoundmapならではの簡単便利機能を使ってサウンドメモを自由に編集してみましょう!

 

 

1 不要な部分は一発カット

2 ひと手間加えてなめらかに連続再生

  

1.不要な部分は一発カット

 

 

さて、前回に作成したノード同士をつなげてフレーズを作ってゆく中で、ひとつの悩みが出てきました。

それは「ノードとノードの間に不自然な間ができてしまう」ということです。

録音開始ボタンを押す、演奏する、録音停止ボタンを押す、といった一連の作業をひとりで行っていると、無駄な間を作らずに録音することは難しいですよね。

 

それならば、録音した音源をあとからトリミングして、無駄な部分はすべて削除してしまいたいですね。

ノードを長押しし、「編集」ボタンを選択してみましょう。

 

 

image1

 

波形が出てきました。

この画面にも再生ボタンがあるので押してみると、どうやら先ほど録音したキーボードの音を拾って波形にしてくれているようです。

なので、録音開始前と開始後の音が鳴っていない部分は波形が全く表示されていません。

ということはこの画面上で波形が表示されていない部分はすべて不要なので、カットしてしまいましょう。

 

 

画面右下のハサミのマーク(トリムツール)を押して、再生ポイントを示す縦の線を横にスライドさせて不要な部分を範囲選択すると、選択した部分が緑色に染まりました。

このタイミングで下の再生ボタンを押してみるとどうなるのでしょうか?

何も聴こえません。

つまり、この部分をすべてカットしてしまっても大丈夫ということです。もう一度ハサミのマークを押すと、空白の部分は見事綺麗に削除されました。

 

 

 

こうして録音後に余分な部分を簡単にカットできるのであれば、録音開始ボタンを押したあとにすぐに演奏を開始しなくても良いし、何度演奏をやり直しても大丈夫ですね。

ちなみにカットしすぎてしまった!というときは、画面左下に矢印マークで表示されている編集の取り消しボタンを押せば、カット前の状態に戻すことができますのでご安心ください。

 

この調子で他のノードもどんどんトリミングしてしまいます。

 

2.ひと手間加えてなめらかに連続再生

 

 

さあ、不要な部分をカットしたことですし、これで自然にノードがつながりますね。

早速ですが再生してみると、うーん…たしかに余計な間はなくなりましたが、もっとなめらかにノードをつなげることができたらいいな…と感じます。

しかし、不要な間は削除しましたし、これ以上どうすれば良いのでしょうか?

そんなことを思いながらノード同士をつなぐ線をさわってみると、何やら不思議なマークと「0.5s」の文字が表示されました。

 

 

 

image1

 

 

 

これは一体何を表しているのでしょうか?

マークを上下左右に動かしてみると、数値が変化しました。右上に動かすと数値は大きくなり、左下に動かすと小さくなります。このつながりでは2.5sまで上げられるみたいなので、とりあえず上げられるだけ上げて聴いてみます。

すると、ノード1がまだ再生中なのに、ノード2が始まってしまいました。

なるほど、この数値は「クロスフェード」の秒数を表していたのですね。

 

 

 

そもそも「クロスフェード」とは何なのか?と言いますと、

音を次第に薄く小さくしていく代わりに、別の音を次第にはっきり大きくしていく技法のことであり、楽曲と楽曲をスムーズにつなげることを目的に使用します。

つまり、クロスフェード秒数を長く設定するほど前後のノードがクロスして(重なって)いる時間が長くなるので、

極端に長く設定すると、このように前のノードが後のノードにかき消されてしまうということもあります。

少しずつ調節しながら、ノード同士を自然につなげるのに適切なフェード秒数を見つけてみてください。

 

 

ちなみに、この操作を行うときは画面を拡大せずに行うと反応が良いと感じたので、「一生懸命動かしているのになかなか数値が変わらない…」という方がいらっしゃいましたら少し大変かもしれませんが元の画面サイズで試してみてください。

 

おわりに

 

 

さて、いかがでしたでしょうか?

今回トリミングとクロスフェードの調整をしたことで、ノードが自然につながり、音楽制作のアイデアがより膨らみやすい状態が整ったと思います。

次回は幅広いジャンル、スタイルの楽曲制作にチャレンジするために、ノード同士を重ねて同時に再生する「多重化」の機能についてご紹介させていただきます。

 

第1回コラム「はじめてのSoundmap」はこちら

第2回コラム「浮かんだ音楽のアイデアはすべて保存!見やすくわかりやすくマップで管理!」はこちら

 

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